中国骨董の市場規模はまだまだ拡大していく

中国骨董は人気の高い品が多く、売買が成立することが多いようです。特に好況な中国経済の影響もあり中国人による買入希望が高値の原因となっているようです。中国骨董で人気の品は大きく3つに分かれます。

ひとつは「書」のたぐいです。

多くは掛け軸となっていますが、文字によるものと水墨画などの絵画によるものがあります。書いた人、絵の価値、希少価値な年代などさまざまな要因はありますが、古いものから新しいものまでたくさんの骨董品が市中に出回っています。

もうひとつには「陶磁器」があります。

食器だけではなく花瓶や飾り皿などさまざまな品があり、製造工程の違いや素材の違いによって、それぞれの年代の技法によって価格には大きな違いがあります。

いわゆる相場だけでは判断できないコレクターとしての心理が働くことが多く、時には相場以上の高値で買取されることもあります。

とくに有名な磁器になると一般的な市場を通さずに、個人から個人への売買となり、その仲介を高額品専門の骨董品屋がお手伝いする事が多いようです。

3つめは「仏具」となります。

仏具の場合には素材の価値もあるため、ゴールドであれば金相場によっても価値がありますし、もちろん美術的な価値や希少価値も加味され、高値のモノが多くなります。仏具とは言っても宗教的な価値と言うよりも、当時の文化そのものを表していることが多いため、歴史的な価値としても注目されることが多いようです。

仏具以外にも硯(すずり)や墨などにも高値が付きますし、王朝などで使用されていた家具などには高価な宝石などもちりばめられているため、目が飛び出るほどの価格が付くこともあります。

ただ日本における中国骨董の場合には、戦後のドサクサで大陸から持ち帰ったものなどが多く、贋作をつかまされていても真贋を確かめず本物と思い込んで所有していた品が出てくることが多いのです。ですから中国骨董の場合にはまずは真贋を見極めることが必要となります。

たとえば本物であれば数百万、もしかすると数千万と言う壺があったとします。状態も良く非の打ち所がない品ですが、あまりにも綺麗に保管されていたので贋作扱いとされることもあります。また壺には微妙な部分があっても木箱に本人のサインが残されている時には、本物して扱われることもあります。

もちろん経験豊富な方が鑑定しますので、その鑑定を疑ってしまっては中国骨董に手を出すことはできません。以前は中国骨董を収集する醍醐味はと聞かれると、掘り出し物を安く買い価値を見極めて高く売ることだったのですが、今は高くてもしっかりした骨董品を買い、もっと高くなってから売るという骨董品本来の値動きとなっています。

中国骨董はまだまだ市場規模が大きくなりますので狙い目と言えます!