次の持ち主を探してもらえる骨董専門買い取り業者の役割

素晴らしい美術品ばかりが骨董品とは限らず、希少価値のある市場で人気のあるものであれば骨董として扱われることがあります。

例えば昔ながらの箪笥や道具などは美術品的な価値は無くとも、作り方や年を重ねた年輪のようなものが染みついているため一定の評価を受けています。

また本来は100年以上の品を骨董品と定めていますが、戦後進駐軍がもたらした外国製の机や椅子、タンスなどもビンテージ品やアンティーク品として市場での人気が高くなっています。

有名な作家の作品ほど贋作が多い?

我々がよく目にする高額美術品と言えば絵画です。

時には何十億などと言う途方もない金額がニュースに流れることはありますが、買い手があるからこそ成立したオークション価格と言えます。

ところが有名な作家の作品ほど贋作が多く、素人には見分けるすべがないと言われています。

このような大きな取引の時には鑑定士が事前にチェックできる機会があったり、オークション側が出所などを明らかにすることがありますが、一般市場では骨董品店の価格をみて本物かどうかを見定めることになると思います。つまり骨董品店の判断を信用することになるのです。

では骨董品店では本当に見分けがつくのでしょうか。

実は買い取り依頼がある骨董品のなかにはハッキリと贋作と見分けられる品もあれば、どちらとも取れないグレーゾーンと思われる品もあります。

骨董品店では贋作は買い取り不可、グレーゾーンであれば程度の良いコピー品として見積額を出すことになると思います。

もちろん見積もりを依頼する売主は、その見積額に納得して売却することになりますから、騙した騙されたと言うトラブルが起きることはありません。

それよりも贋作を販売することで評判を落としたくないのが本音ですから、正規の骨董品を扱う店ではグレーゾーンの品は取り扱うこと無く、コピー品を扱う業者に流れていくことになります。

つまり買い取り時に仲介手数料分を差し引いた価格提示をしていかなければいけないことになり、場合によっては思ったよりも安い値が付くことがあります。

骨董の世界は幅広くそれぞれに専門家はいますが、それぞれに事情があって価格が設定されてしまうのです。

その点、買い取り専門の業者に依頼すると、雁作品であろうとグレーゾーンであろうと、もちろん本物でも市場価格に合わせて買い取り価格を提示してくれますので、安心して売ることができます。

市場での相場を知り、公平な見積額を出してもらえる買い取り専門の業者に確認することをお勧めします。

買い取り業者であれば一番高く買い取る骨董品店に販売する流れになりますので、買い取り時に売主が損をするリスクは少ないことになります。

使い道が無い骨董であれば、ほかに求めている人に譲ってあげることで、更なる利用度を与えてあげると考え、損得だけではなく買い取り業者を利用して、つぎの持ち主を探してもらうと考えることもできます。