横山 大観 よこやま たいかん
作者紹介
横山大観は近代の日本画壇の巨匠である。本名は横山秀麿(ひでまろ)で、 29歳ごろから「大観」の号を使いはじめる。
横山大観は日本画の躍進に大きく貢献した画家で、菱田春草や下村観山らと共に、西洋の画風と手法を研究し、先進的な画風で 日本画界に新しい風を吹かせた。 日本画に欠かせない輪郭線を無くした技法を世に発表したが、伝統を守る保守的な動きが強かったため、 当時は受け入れられず、批判を込めて朦朧体と呼ばれた。 だが今ではその評価は見直され、朦朧体という表現はその作風を的確に表しているとされている。
大観の作品は、一見独特に見えるが模倣しやすい画風らしく、大観を騙り地方を渡り歩く無名の画家が多くいた。
それ故に現在でも贋作や模倣作が数多く存在し、揶揄を込めて田舎大観と呼んだりする。
また、鑑定結果で真作とわかったものには大観番号という番号が付けられ、保護されている。
代表作
- 『紅葉』
- 『生々流転』
- 『無我』
- 『夜桜』
- 『流燈』
- 『屈原』
- 『或る日の太平洋』
- 『蕭湘八景』
- 『大楠公』